今日もやってますモンスターハンター。
人と モンスターとの 絆を描くRPG・《モンスターハンターストーリーズ》を語る上で、避けては通れない人物がいます。
その名も 〖マネルガー博士〗
そのバックボーンには暗いものがあり…
かつてモンスターによる襲撃を受けたその恐怖から、モンスターを"脅威"と見なすに至り、やがては"脅威"にあらがい そして御するべく狂気の生体実験を繰り返すようになってしまったという本作に置いて最も深い人物設定が施されたキャラクター。
彼の動機には充分に共感の余地がある一方で、「体内に火炎袋が埋め込まれ」や「人工的に精製された液が体内に注入されている」などと図鑑に記載があるように完全に一線を越えてしまっているその研究成果にはある種のおぞましさを感じられます。
そんな最高の設定を背負ったマネルガー博士なのですが、本作のストーリー上での活躍は冴えないトリックスターといった程度に押し留められてます。
50年という長い期間を費やしたにしても とても単独で可能とは思えないほどの施設や兵器の数々から"支援者"の存在を彷彿とさせたり、結果として世界を破滅に導いてしまったという顛末など続編にも登場する余地だらけだったはずの彼等なのですが… 《ストーリーズ2》には未登場どころか その名が挙がることすらありませんでした。
おそらくは彼から切っても切り離せない"生体実験"という禁忌中の禁忌の取り扱いが難しかったことが要因なのではないでしょうか。
モンハンの世界観において 異質
だからこそ私はマネルガー博士に惹かれ、強く印象に残っているのかもしれません。
だがしかし、それは本当のことなのでしょうか?
私は、モンハンの世界観を思い描くといつも違和感を覚える点があるのです。
"人類"より上位の生態系が闊歩する世界において、"人類"の怯え慄く様… ひいては上位の生命体であるモンスターによる"殺人"の描写がほとんど見られないこと。
モンスターによる破壊。
生活圏の破壊、尊厳の破壊、そして 家族や友人との繋がりの破壊 = "絆の破壊"
生命賛歌という言葉では片づけられない【負の側面】
それらが直接的に描写される場面が あまりにも少なすぎる
まるで綺麗ごとばかり聞かされているかのような 払拭できない違和感…
そして、 "脅威"にさらされ 幸か不幸か取り残された者たちの心理と生きる道...
モンスターは"自然"の一部だが 光や風といった自然現象そのものではない。 生命体なのです。
落雷や津波で家族を失った人が自然を憎むことはあっても、復讐してやろうとは考えないでしょう。 ですが、同じ生命体によって奪われたならどうでしょう? 怒りと憎しみに染まり鬼畜と化すことはそれほど"異質"なことでしょうか?
マネルガー博士にまつわるエピソードは終始コミカルに描かれておりますが、どれをとっても許されざる狂気の沙汰ばかりです。 けれども、誰しもが内に秘めた狂気に過ぎないのです。
彼の場合はサイエンスという武器を奮いました。
権力があるものであれば軍を率いたかもしれませんし、力が強いものであればその手に武器をとり復讐に挑んだことでしょう。
人としては決して不可思議ではない狂気の道を進んだ者の末路と、顛末を迎えたその後の心理を、きちんと描いて欲しかった...
続編にも登場してほしい 私のイチオシキャラクター。 それがマネルガー博士なのです♪ ヤバいよ… 好きすぎていくらでも語れちゃうよ(๑º﹃º๑)
後日談として妄想すると、コイツが鍵を握ってる気もしますね!
博士の研究成果を引き継ぎ大悪役と化すか、はたまた非人道的な研究の果てに真に人類への貢献となる道を見出すのか...?
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