2021年6月13日日曜日

【Pick up Items】怨虎竜の逆鱗

 
今日もやってますモンスターハンター。
 
 
 
 
 精神状態がよくありません。
 
 
 なんでだろう・・・?  健康診断が恐いからか・・・?
 
 
 
 そんな折、不思議な夢をみました。
 
 あまりに鮮明で、覚めた後あまりにも霞に変わらないので、いっそ開きなおって書いてやることにいたしました♪ 



 夢なんで色々フワッとしてますが、短編の読み物くらいの感じでご覧くださいませ~





 ずっと一緒に遊んでたゲーム仲間でオフ会をやろうという話になり、今こうして一緒にモンハンを楽しんでいる。

 オフ会に来た一人が"木彫りの人形"をみせながら私達にこう話す。


 「実は私、巫女なんだけどさ」

 「この人形と私、呪いがかかってて」


 「もうすぐ、この世から消えてなくなるんだ」



 普段から彼女がまとっていた達観的な雰囲気が、その言葉の異様さを際立たせ、私達のプレイの手を止めた。
 
 
 
 少し気まずそうな表情を浮かべた彼女に気付いた私が、フォローのつもりで提案をする。
 
 
 
 そういうことならさ
 
 
 "三種の神器"を私達で探し出して結界を張って
 
 
 呪いをかけた奴に"呪詛返し"してやろうじゃん!
 
 
 
 

 
 日本中を巡り歩き、"三種の神器"を集める私達。
 
 旅の途中、常ににこやかに、そしてどこか儚げに微笑む彼女を見ていると、順調なはずの旅がまるで想い出作りのように感じてならなかった。
 
 
 "三種の神器"が揃おうとしていた その時、予想だにしないことが判明した...
 
 
 
 


 実は"三種の神器"は、彼女が持っていた人形とあわせて"四種の怨器"だというのだ。
 
 
 "呪詛返し" できないじゃん・・・
 
 
 しかし、私達は彼女を救いたい一心でこう考えた。
 
 
 
 "四種の怨器"を使って、呪いをかけた奴により強い呪いをかけて呪殺してやればいい。
 
 
 巫女である彼女によって、"呪いの儀式"が行われるのを静かに見守る私達。 旅の終わりの余韻と、儀式で舞う彼女の優雅な姿に皆が安堵した。
 
 
 
 儀式を終え、いつものように穏やかに微笑みながら語り始める彼女
 
 
 

 
 「私はかつて、巫女として"神童"と呼ばれるほどの資質をもち、子供の頃から毎日修行に明け暮れて生きてきた。そうやって生きていくんだと思っていた」
 
 「ずっとそうして生きてきたけれど、貴方たちと知り合ってしまったことで楽しくて修行に身が入らなくなってしまった」
 
 
 「助けてあげなきゃいけない人がいたというのに・・・」
 
 
 「自分が、許せない・・・」
 
 
 
 「だからね」
 
 
 「さっきの儀式で、私は」
 
 
 
 「過去の私に呪いをかけたの」
 
 
 「修行を怠っていた今の私では、すぐに発動する呪いがかけられなかったから、時限式の呪いになってしまったけど」
 
 
 
 「私にかかっていた呪いが、そろそろ発動する」
 
 
 そう言うと、彼女はブスブスと黒い煤のようなものに包まれて消えてしまった・・・
 
 
 
 彼女の消えた場所に、木彫りの人形だけが残されていた
 
 
 
 

 
 この人形を供養しようと、彼女の生家の神社に向かうことにした。
 
 
 神社で祈祷を済ませ、あとは火にくべるだけ。 そんな最中、突然あらわれた小さな子供に人形を持ち去られてしまう。
 
 
 すぐに追いかける私。 子供を捕まえ、それは呪われているから駄目だよ、返してと迫る私に子供がこんなことを言った。
 
 
 「私は巫女だから平気だよ!この人形の呪いも解いてあげる」
 
 
 私の目を真っ直ぐに見詰め、屈託のない笑顔を向ける小さな子供...
 
 
 何故だろう。 この子を見ていたら、涙があふれ出してきて、私は・・・
 
 
 
 
 
 だったらお願い。 必ず呪いを解いて。
 
 そして、誰かが誰かを呪うなんて悲しいことが二度と起こらないように。
 
 
 お願い。 頼んだからね。 お願いします、と
 
 まるで呪詛を吐きかけるように懇願してしまった。
 
 
 その子は引きつった顔で、人形を持ったままどこかに走って行ってしまった 。
 
 
 
 
 
 
 目が覚めて、呪いの主は私だったんだと涙がとめどなく流れ出てきました。
 
 
 


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